野菜づくり

農畜産業振興:獣害対策と両立できる農業展開

あうぷでは、獣害対策で農地を守るだけではなく、自ら農業に取り組み、地域産業の振興に貢献しています。
自ら農業に取り組むことで、獣害対策に取り組むにあたっても、農家や畜産家の皆様の気持ちに寄り添った対応ができるようになると思っています。
主に、大間町奥戸(おこっぺ)地区で伝統的に生産されている「おこっぺいも」を栽培しています。耕作放棄地の再活用を進め、持続可能な農業を展開していきます。

おこっぺいも

地域で愛される「おこっぺいも」

おこっぺいもは、ジャガイモの品種のひとつで、正式には「バーモンド・ゴールドコイン」、日本での通称「三円いも」という品種です。明治38(1905)年にアメリカから日本に入り、有名な男爵イモなどより長い歴史を持っています。ただ、病気に弱く、広く普及することはありませんでした。
あっさりとしてコクがあり、食味が大変優れている品種です。また、大間町奥戸の気候と土壌に合っており、昔から地元の人は「おこっぺいもでなければダメだ」と、種を受け継いできました。
大間町では農業後継者が少なく、受け継がれてきたおこっぺいもは苦境に立っています。あうぷでは、組織的な営農を行って、おこっぺいもを受け継ぎ、地域の産業に貢献しています。

おこっぺいも植え付け作業
生育したおこっぺいも(7月)