「あうぷ」は、人と野生動物の共存のために貢献する会社です。
青森県大間町を主なフィールドとして、ニホンザルをはじめとする野生動物の生息状況調査、鳥獣害対策に取り組んでいます。大間町以外でも、下北半島をはじめ、青森県内各地での、野生動物の生息状況や被害状況の調査を行っています。
獣害の対策は「守り」の取り組みです。あうぷは、自ら農業を行い、地域の産業を伸ばす「攻め」の事業も行っています。
大間町以外でも、調査を基に被害対策の検討・立案から被害対策の実施、効果検証と地域での被害対策を総合的に支援することができます。お困りの行政ご担当者は、ぜひお気軽にご相談ください。
獣害対策
獣害対策:野生動物の調査研究・対策コンサルティング
自治体の獣害対策の取り組みは、まず実態把握を行うことが重要です。
あうぷは、日ごろから野生動物の生息状況調査や被害状況を調査から対策までを一貫して行っています。
獣害にお困りの地域がありましたら、調査を行い、被害対策の検討・立案、被害対策の実施など、総合的に支援することができます。
大間で獣害と向き合う実践に取り組んでいます
青森県大間町には、豊かな自然があり、多くのニホンザルが生息しています。
大間町に生息するニホンザルは世界最北の霊長類として、国から天然記念物「下北半島のサルおよびサル生息北限地」に指定されています。しかし、1990年代から深刻な農作物被害が発生するようになりました。
当社では、電気柵を使った畑の防護や、畑に来るサルの追い払いなど、被害防止に取り組んでいます。また、日ごろからサルの調査を行ってニホンザルの保護管理に取り組むとともに、国の指針や県の保護管理計画に基づいた捕獲を行って、農業と自然保護を両立させ、人と動物の共存に貢献しています。
ニホンザル以外についても、ツキノワグマ、カモシカ、アナグマや鳥類による獣害への対策、ハチ駆除など、自然と人間の関わる場面で幅広く活動しています。
野菜づくり
農畜産業振興:獣害対策と両立できる農業展開
あうぷでは、獣害対策で農地を守るだけではなく、自ら農業に取り組み、地域産業の振興に貢献しています。
自ら農業に取り組むことで、獣害対策に取り組むにあたっても、農家や畜産家の皆様の気持ちに寄り添った対応ができるようになると思っています。
主に、大間町奥戸(おこっぺ)地区で伝統的に生産されている「おこっぺいも」を栽培しています。耕作放棄地の再活用を進め、持続可能な農業を展開していきます。
地域で愛される「おこっぺいも」
おこっぺいもは、ジャガイモの品種のひとつで、正式には「バーモンド・ゴールドコイン」、日本での通称「三円いも」という品種です。明治38(1905)年にアメリカから日本に入り、有名な男爵イモなどより長い歴史を持っています。ただ、病気に弱く、広く普及することはありませんでした。
あっさりとしてコクがあり、食味が大変優れている品種です。また、大間町奥戸の気候と土壌に合っており、昔から地元の人は「おこっぺいもでなければダメだ」と、種を受け継いできました。
大間町では農業後継者が少なく、受け継がれてきたおこっぺいもは苦境に立っています。あうぷでは、組織的な営農を行って、おこっぺいもを受け継ぎ、地域の産業に貢献しています。
組織概要
組織概要
「あうぷ」は、合同会社あうぷと株式会社あうぷの2社が併存しています。株式会社あうぷは、農業生産に特化した経営を行うために合同会社から分社した組織です。
合同会社 あうぷ
- 野生動物の被害対策(追払い・捕獲処分)事業
- 野生動物に関わる人材育成事業
- 野生動物の調査研究事業
- 野生動物の対策支援(保護・管理)事業
- 動物対策用電気柵の設置及び維持管理事業
- 耕作放棄地・山林の草刈り、刈り払い、間伐等
株式会社 あうぷ
- 農業(おこっぺいもなどの生産)
- 農畜産物の加工と販売
社名の由来について
オランダ語のaapという言葉から「アープ」の音を拝借して付けた名前です。オランダ語ではサルを総称する名前です。 「あうぷ」と書いて、「あーぷ」と呼びます。サル専門と言うわけではありません。